03 EVENT REPORT「いけばな・新スタイル」
プロジェクト開催報告

日本の生活文化に親しみ、日々の生活に取り入れて暮らしを豊かにしてもらうことを願い「いけばな・新スタイルプロジェクト」(文化庁「令和5年度生活文化振興等推進事業」、企画・運営:読売新聞社」を実施しました。
11月3日(金・祝)~5日(日)は万博記念公園お祭り広場(大阪府吹田市)で開催された「日本工芸産地博覧会2023」内で「いけばなLIVEパフォーマンス」や、手ぶらで参加できる初心者向けのいけばな体験ワークショップ/講座を実施しました。12月16日(土)にはよみうりカルチャー松坂屋高槻(大阪府高槻市)で「はじめての『いけばな』でラッキーカラーを見つける」と題した講座を開き、多くの方に楽しんでいただきました。

万博記念公園 お祭り広場
「日本工芸産地博覧会2023」(大阪府吹田市千里万博公園10-11)

11月3日(金・祝)・4日(土)の両日は、華道家元池坊プロデュースのIKENOBOYS(イケノボーイズ)がパフォーマンスを行うとともに、初心者向けいけばな体験ワークショップの講師を務めました。
11月とは思えない陽気の下、IKENOBOYSの田中伸明さん、戸祭匠さんを中心に、新たにメンバーとなった星野貴志さん、上西将吾さん、手嶋悠人さんも加わり、特設ステージで音楽にのせて迫力あるパフォーマンスを披露。「秋の風」をテーマにした華やかないけばな作品が万博公園を彩りました。
パフォーマンスの合間にトークを挟み、いけばなを始めるに至った経緯や現在の活動について語ったほか、観客に呼びかけ、ステージ上でのいけばな体験も行いました。

ワークショップ参加者は、温かみのある丸いフォルムの花器に花をいけていきました。IKENOBOYSのアドバイスを受けて、同じ花材でもそれぞれの個性を生かし、思い思いの作品を完成させました。終了後は、自宅でもいけられるよう、花材と花器を持ち帰りました。
参加者からは、「イベントは見るのもやるのも楽しいので、こういうワークショップにはまた顔を出したい」「身近に教えてもらえてすごく幸せでした」「カジュアルに楽しめるものだと知った」「初心者でも楽しめた」「子どもたちが喜んでいた」などの声が聞かれました。

5日(日)は、よみうりカルチャーOSAKA講師で嵯峨御流正教授の東條輝甫さん、川原弘甫さんによる講座を実施しました。初心者も参加しやすいよう「はじめての『いけばな』」と題した講座は、子どもたちも参加しました。一般的な花器と、竹を縦二つに割った断面にいける手法にも挑戦、2種類の作品を仕上げました。
参加者からは、「どんなお花でも日常に取り入れられるのだと思いました」「基本の考え方を教えていただき、自由にいけ、自由でいいのだと感じました」などの感想が寄せられました。

よみうりカルチャー松坂屋高槻(大阪府高槻市紺屋町2-1 松坂屋高槻店6階)

12月16日(土)には、よみうりカルチャー松坂屋高槻で、いけばなとカラーを組み合わせた講座を開催しました。嵯峨御流正教授の東條輝甫さんによるいけばな講座では、11月と同じく竹を使った花器に、緑の若松、白い葉ボタン、赤いヒペリカム、黄色の小菊、金の松ぼっくり、華やかな餅花をいけました。それぞれの植物の美しさを生かしつつ、いける人の心に生じる「想い」をいけた花で表す「想い花」というスタイルを体験。続いて、(一社)日本カラリスト協会認定講師の大石和美さんが、いけばなに使った花の色の持つ性質や意味を解説しました。
参加者からは、「子どもも参加でき、集中して取り組めた。私にとって、すごく有意義な時間になりました」「癒やされた」「大学生の頃に華道を習い、色彩心理学を学んでいたので、とても楽しかった」「またやりたい、作りたいと想った」などの声が聞かれました。

文化庁「令和5年度生活文化振興等推進事業」企画・運営:読売新聞社